【用語解説】α（アルファ）

アルファとは

アルファ（α）とは、投資の世界で使用される専門用語であり、市場に対する超過リターンを示すものです。リスク調整後の超過収益率やベンチマークに対する収益率として定義されます。

 

アルファは、金融において、特定の戦略、トレーダー、またはポートフォリオ・マネージャーが、ある期間において市場リターンやその他のベンチマークをどの程度上回っているかを示します。

そのため、アルファはアクティブ・リターンとも見なされ、投資のパフォーマンスを、市場全体の動きを表すベンチマークと比較する尺度となります。

アルファ＝投資の超過リターンがプラスであればその戦略は成功、マイナスであれば失敗と評価されます。

 

投資の世界では、アルファは非常に重要な指標であり、多くの投資家やファンドマネージャーはアルファをプラスにするべくポートフォリオを構築します。

しかし、効率的市場仮説（EMH）によれば、市場は常に利用可能な情報を価格に反映しているため、持続的にアルファを獲得することは難しく、実際、多くの研究によると、長期間にわたりプラスのアルファを維持できるアクティブ・ファンドは非常に少なく、その割合は10%未満と言われています。

特に、手数料や税金を考慮した場合、その難易度はさらに高まります。したがって、投資家はアルファを評価する際に、これらの要素も合わせて考慮する必要があります。