【用語解説】カントリーリスク

カントリーリスクとは

カントリーリスクとは、特定の国への投資に伴う不確実性を指し、その不確実性が投資家にとって損失となる可能性の度合いを表します。

政治的、経済的、為替、技術的な影響など、さまざまな要因から生じる可能性があり、特に外国政府が債務不履行となるリスクや移転リスクが含まれます。

 

カントリーリスクは、特定の国への投資に内在する不確実性を示すもので、特にその国で発行された債券のデフォルト（債務不履行）の可能性を指すのが一般的です。

日本やアメリカなどの先進国はカントリーリスクは低いとされる一方で、新興国や、アルゼンチンやベネズエラのような内紛の多い国などはカントリーリスクが高いとされます。

 

カントリーリスクの重要性

カントリーリスクは特に後発開発途上国に投資する際に重要な要素となります。

投資家は為替リスクのような一部のカントリーリスクをヘッジによって防ぐことができますが、政情不安のような他のリスクは必ずしも効果的にヘッジできるとは限りません。

その国の政治、経済、社会の健全性など、ビジネスのファンダメンタルズを調べることも重要であり、特に、規制された市場や取引所を通さない海外直接投資や長期投資は、カントリーリスクの可能性が高くなるため注意が必要です。